早稲田大学(文化構想)合格のN君
教わりすぎず、自分の頭で考えることが大切!
早稲田大学合格体験記
三年前、高校に入学した時、自分が早稲田に入るとはまさか思わなかったし、今でもまだ、あまり実感がない。それくらい早稲田は自分から遠い場所だった。だけど、たどり着くことができた。それにはいくつかのターニングポイントがあったように思える。まず一つは、教わりすぎなかったことだ。これは一見、教育の常識から外れているように思えるかもしれない。しかし、教わってばかりだとどうしても受動的になってしまい、自分の頭で考える機会が減ってしまう。私大の文系は、数学もなく解答もマークが多めで、暗記ばかりになり、あまり考える必要がないと考えるかもしれない。しかし、考えることで暗記の量も減るし、イレギュラーな問題にも対応できるようになる。そして何よりレベルの高い私大の問題は考えないと解けないようになっているのだ。だからこそたとえ私大文系とはいっても教わりすぎず自分の頭で考えないといけないのである。
二つめは、無理をせず出来る範囲で積み重ねていったことだ。一般に難関大を受けるとなると一日十数時間も勉強しないといけないとされたりもするが、自分はそんなことは決してないと思う。そもそも一日十数時間も集中を保てる人が一体どれくらいいるのだろうか?少なくとも自分は無理だ。合格するために努力するのは大切かもしれないが、人間をやめるほど勉強する必要は決して無いのである。定期テストの前に課題が積み重なって、もっと早く勉強しておけば良かったと苦い思いをした人も少なくないだろう。受験も同じで、一年ないしは二年といった非常に長いスパンの中で楽に受かるためには今月は何をすればいいのか、今週は何をやればいいのか、そして今日何をやればいいのかをちゃんと考えた上で勉強すれば、睡眠時間を削る必要など全くもってないし、TwitterもInstagramも消す必要が無いのである。そして自然と気持ちにも余裕が生まれ、落ち着いて受験生活を送れることだろう。そして最後は、人を信じて頼ることである。ここまで自分で考えることの必要性を述べてきたが、どうしても自分ではどうにもならないこともある。そういう時は、大人しく友人や学校、塾の先生など周りの人を信じて頼ってほしい。人間、思いつめると本当に何も出来なくなってしまうので、そうなる前に素直に人を頼ってほしい。自分自身周りの人にかなり助けられてきた。つらい時につらいと言える強さを身につけることは受験生という不安定な生き物には不可欠だと言えるだろう。このようなターニングポイントを抑えた上で長くつらいけど濃い受験生活を乗り越えていってほしい。 (2021)