早稲田大学(人間科学)合格のYさん
大事なのは自分を客観視できること。
早稲田大学合格体験記
私が受験勉強をする上で一番の壁は自分が分からないところがどこなのかを認識できていなかったことである。何をやっても中途半端に出来てしまうために、どこに焦点を置いて勉強をすべきか全く分からなかった。高校一年の冬、これではだめだと思い塾を変えることを決意し、プラドアカデミーの門を叩いた。
私のような壁にぶつかっている人はたくさんいると思う。私の場合は、一番分かりやすい、基礎の部分は分かる。だから教科書に載っているような単純計算の問題は得意だったし、学校のテストでもそこそこの点数がとれた。要するにただの暗記になっていたのである。ただ語句の暗記をして解ける問題であれば十分通用するが、求められたのはその先だ。例えば数学において、その計算をした結果が一体何を意味しているのか、最後の答えを出すのに必要な過程はなんなのかが抜けていたように感じる。
また、一問解いたら合っているかどうか確認するのもよくなかった。私は途中で気付いてこの方法は止めた。このやり方は後で「不安」にしかならない。模試を受けてみればわかるのだが、時間を決められている上に答えは隣にない。普段の勉強の環境と正反対なのである。そのような状況で自分の実力を発揮できるかと言われたら、不可能に近いと言えよう。学校のテストは範囲が細かく決められていて、しかも授業で学んだことしか出ない。人に向き不向きがあるとすれば、私に向いていたのは普段からコツコツと勉強して学校のテストで点数を取ること。何回もあるから一度少し失敗しても立て直しができる。そして向いていなかったことは一回で全てが決まるテストに耐えきることである。そこまで精神は強くなかった。大事なことは、自分を客観視すること。よけいな主観は必要ではなかった。
この塾の良かったところは、聞いたらすぐに教えてもらえることだった。分からないから時間をくれと言われていた今までとは違った。確かに答えを見れば詳しく書いてあるが、実際に教えてもらうのとは違う。聞きながら分からないことがあればすぐに確認できる、そんな環境だったからこそ伸びたのだと思う。2年間、本当にお世話になりました。(2019)